日中1人で他に誰もいませんが自宅退院は可能ですか
Q.質問
進行したがんと診断されました。少し回復したので退院といわれました。60歳です。夫と二人暮らしで夫は仕事に行くので日中一人です。トイレは自分で行くことができるのですが、食事作りや買い物などできない状態です。自宅退院で大丈夫でしょうか。
A.答え
条件を整えれば退院は可能です。 まず、二つの提案です。
一つは、入院している病院の地域連携室や医療相談室(退院調整をする部署)に相談することです。あなたの病状や家族状況をもとに、地域のサービスをつなぐ役割をしてくれると思います。
もう一つの提案は、訪問看護サービスを利用することです。食事や買い物のサービスだけではなく、病状や症状の進行状況に応じて必要なサービスを調整したり、医師と相談して変化に対応したりする身近な専門職が必要だと思います。ですので、訪問看護サービスが最適だと思います。
また、当面買い物や食事作りのサポート体制作りでしたらいくつか方法があります。
1)家族・知人・友人のご支援
遠方の家族の食事の宅配、近隣の知人や友人の支援で何とかなることがあります。
2)食材宅配サービスの利用・配食サービスの利用
民間業者の食材宅配サービスを利用するか、地域の業者やボランティアが行っている一日1回〜3回の配食サービスを利用する方法もあります。
3)介護保険のサービス
「がんと診断され介護支援が必要と判断される状況」と医師によって判断されるのであれば、介護保険のサービスを受けることが可能ですので、まずは介護保険の要介護認定の申請を行うことが必要です。その上で、どの介護サービスを利用するかを判断すればいいと思います。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0006 |
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