「がん」と「がん末期」という診断名による訪問看護サービス内容の違いとは

「がん」と「がん末期」という診断名による訪問看護サービス内容の違いとは

Q.質問
訪問看護サービスを受けることになったのですが、ケアマネジャーから聞いたのですが、病名が「がん」と「がん末期(がんで、回復の見込みがない)」で受けられるサービスが違うから医師によく確認した方がいいと。その違いで何か違うのでしょうか。

A.答え
医師の診断名が「〇〇がん」と「〇〇がん末期」とで受けるサービスの内容がかなり違います。

<「〇〇がん」という診断名の場合>
「〇〇がん」の場合は、病状が差し迫っていないという理由だと思いますが、介護保険の要介護認定を受けている人は、訪問看護サービスも「介護保険」の対象となります。

要介護度に応じた支給限度額の範囲内でのサービスとなります。ケアマネジャーが他の介護サービスとともにケアプランを作成します。訪問頻度や訪問時間などのケアプランに組み込まれます。

「〇〇がん」という診断名でも、要介護認定を受けておらず、介護保険の介護サービスを利用しない場合は、訪問看護サービスは医療保険の対象となります。

<「〇〇がん末期」という診断名の場合>
「〇〇がん末期」の場合は、介護保険を利用するかしないかに関係なく、訪問看護サービスはすべて医療保険の対象となります。

通常の訪問看護の訪問頻度や訪問回数などの制限が少なくなり、通常は週3回の訪問看護なのが、毎日、時に一日複数回の訪問看護も算定できる(訪問可能)ことになります。ほかにも訪問看護サービスが利用しやすい内容があります。

なお、診断名は主治医が判断して決め、「訪問看護指示書」に記載されます。

執筆者宮崎 和加子
公開日2021年7月1日
文書番号gw0027

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