「ホスピス病棟(緩和ケア病棟)」と「ホームホスピス」の違い
Q.質問
進行したがんの状態ですが、なかなか痛みがとれなくて家で生活するのが不安なので、主治医に相談したら「ホスピス病棟に入ってみますか」といわれました。「ホスピス病棟」と「ホームホスピス」はどう違うのですか。
A.答え
ホスピス病棟は医療施設、ホームホスピスは在宅という位置づけです。
<ホスピス病棟(緩和ケア病棟>
「ホスピス病棟」は通称で、正式には「緩和ケア病棟」です。全国に約450か所あります(2020年)
緩和ケア病棟では、一般病棟や在宅ケアでは対応困難な心身の苦痛がある患者への対応を、緩和ケアの専門的な知識・技術をもった医師や看護師その他のチームで実施します。
病院の中の一つの病棟を「緩和ケア病棟」という届出で基準に沿った人員配置・施設設置をしています。ですから、「緩和ケア病棟」は医療の場で医療保険が適応される病棟です。
<ホームホスピス>
「ホームホスピス」は、全く違って「家」「アパート」で暮らすことを支援するもので、医療保険や介護保険では「在宅」扱いです。
在宅療養をしている進行したがんを患った方の中で、時々「緩和ケア病棟」に入院して痛みや苦痛のコントロールをし、その後退院をして過ごしている方も少なくありません。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0075 |
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