死ぬ瞬間に立ち会ったことがないため不安
Q.質問
人の死ぬ場面に立ち会ったことがないので、家で死を看取ることが不安です。どういう経過をたどって死に至るのですか。怖いことが起こることなどはないのでしょうか。
A.答え
一概には言えませんが、寄り添って「共にいる」ことができます。
在宅での看取りのケアを多数実践してきていえることをお話しします。
まず言えることは、個別性が強く、最後の一息をどのように迎えるかは一概に言えませんということです。最期の一息を“見守ろう”“看取ろう”と家族がつきっきりでいても、ふと気が付くと息をしていなかったということも少なくありません。
うとうとと眠っている時間が長くなり、時々目を開けて誰かと話したり、見つめ合ったりします。そのうち、だんだん呼吸状態が変化してきて息が止まるという一連の経過を家族一同で見守り、たくさんの声をかけてあの世にお送りするという場面も多々あります。
ドラマのように、最期に家族に伝えることをきちんと伝えて、「これからあの世に行くから。みんなありがとう」といって息を引き取る方もいます。病院とは違い、家族・親戚・友人が存分に傍にいて、関わって、できることを実施して最期の一息まで‟共にいる”ことができます。
多数の方の支援をしてきましたが、怖いことが起こるという経験はほとんどありません。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0080 |
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