親戚や兄弟に会わせるタイミングや時期
Q.質問
進行したがんを患った妻が食事を食べられなくなり1週間、水分も欲しくないと言ってほとんど飲まない状態です。医師からは、いつ呼吸が止まってもおかしくない状態だと説明を受けています。子どもや妻の兄弟などとは、2か月前に会っているのですが、もう呼んだ方がいいでしょうか。
A.答え
本人の気持ち次第と考えてよいと思います。
2か月前に会うべき人に会ったことはとてもよかったと思います。衰弱した顔で会うことを嫌がる方も多いので、‟元気なうちに会っておこう”ということで会っておしゃべりすることはいいことだと思います。
死に際に会う機会を作るかどうかは、本人の気持ち次第ではないでしょうか。どうしても会いたい人がいるかどうか。また、義理などではなく、どうしても最後に会いたい人がいるかどうか、本人の気持ちを最優先に考えましょう。
親戚などから尋ねられても「本人の意思なので」とお伝えし、受け入れたり、難しいことについて話すのがよいでしょう。もし、会っていただくなら今がその時かもしれません。
長くご支援してきた経験では、家族が側にいれば十分だと思います。中でも連れ合いが側にいることで安心されます。
最期の時は側にいたいという友達や親戚の気持ちもわかりますが、家族がその人たちに気を遣いながら看取ることがつらいということもあり、お互いに気持ちがすれ違わないように話し合っておくとよいでしょう。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0085 |
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