ホームヘルパーと家政婦との違い
Q.質問
私は「介護福祉士」の国家資格を持っています。今は介護保険の「訪問介護」の役割として進行したがん(回復の見込みがないと判断される)の方の訪問を担当しているのですが、本人・家族がどうも「家政婦さん」と勘違いされているようなのです。家族の分まで食事や洗濯までやるようにと依頼されるのです。どのように対処すればいいのでしょうか。
A.答え
「ホームヘルパー」=「家政婦」 ではありません。
一般的に「ヘルパー」と「家政婦」を混同されていることが多いように見えます。
<家政婦>
裕福な家で「お手伝いさん」「家政婦」として個人契約で雇って家事・介護・雑用などをやってもらっていました。家政婦というのは、雇い主からの依頼された仕事をするものです。
<ホームヘルパー>
その点、介護保険での「訪問介護」(ホームヘルパー)は、本人のADL(日常生活動作)や認知度など全体を評価判断して、本人の自立を目標に介護計画を立てて支援していくものです。制度の範囲内のことしかできません。
本人から頼まれたことを何でも行うことが仕事ではありません。本人家族に、ホームヘルパーは家政婦とは違うということを理解していただくことが大事でしょう。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0062 |
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