「訪問診療」と「往診」の違い

「訪問診療」と「往診」の違い

Q.質問
昔の赤ひげ先生のように往診かばんをもって往診する医師を思い描くのですが、「訪問診療」と「往診」はどのように違うのでしょうか。

A.答え
自宅へ出かけていく医療は同じですが、診察の方法が異なります。

外来受診が困難な患者さんの自宅へ訪問して診療することを「在宅医療」といいます。その中には、看護師の訪問である「訪問看護」や「訪問リハビリテーション」など、多職種が協働して医療を提供します。

医師が訪問して医療を行うことは大きく2つに分かれます。

<訪問診療>
一つは、「訪問診療」といって医療の場を「在宅」として、医師の側が必要性を判断して定期的に診察に出かけるという意味合いです。患者が定期的に外来受診する場が、「在宅」ということと同じです。

<往診>
もう一つが、「往診」です。定期的な「訪問診療」と違って、患者の依頼(腹痛や急な症状などで)により、臨時で自宅を訪問して診察・診療することです。「訪問診療」を受けている患者が急な病状変化があった場合に医師に連絡して訪問してもらうのが「往診」です。利用料金が違います。

執筆者宮崎 和加子
公開日2021年7月1日
文書番号gw0048

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