一人暮らしの場合、書面で意思表示を残したほうがいいですか
Q.質問
1人暮らしで身寄りがありません。まだ何とか日常生活は自分でできているのです。しかし医師からは予後半年くらいといわれています。自分は何としても入院はしたくなく、自宅で苦痛だけとってもらって、自然な形で自分の家で死ぬことを望んでいます。そのことを書面で意思表示をしておいた方がいいでしょうか。
A.答え
書面で意思表示する方法は一つの方法です。そのときの気持ちや願いを伝えることができます。
自分の意志を表示できにくくなる場合や関わる在宅支援チームメンバーが変更になる場合などもあるので、今の気持ちを「こうしてほしい」「こうしてほしくない」と紙に書いておくことはとてもいいことだと思います。
ある人は、A3判の紙に書いて家の目立つところに貼ってありました。誰が訪問しても確認できるので安心だとおっしゃっていました。
ただ、今の気持ちと1か月後の気持ち、また衰弱した時の気持ちが変化することがよくありますので、今書いたことに縛られず、その都度、書き直した方がいいかもしれません。
医師・看護師たちに信頼感があれば変化することも視野に入れて書面にしないでいつも伝え続けるという方法もいいかもしれません。
参考までに、厚生労働省では次にように推奨しています。
「人生会議」とは、アドバンス・ケア・ プランニング(Advance Care Planning)の愛称です。アドバンス・ケア・プランニングとは、あなたの大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて、自ら考え、また、あなたの信頼する人たちと話し合うことを言います。
あなたの希望や価値観は、あなたの望む生活や医療・ケアを受けるためにとても重要な役割を果たします。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0077 |
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