介護保険の利用条件と年齢制限

介護保険の利用条件と年齢制限

Q.質問
介護保険と聞くと、高齢になって生活に支障が出てきたときに利用するといったイメージなのですが、がんの在宅療養でも利用できると聞きました。条件などはありますか。

A.答え
65歳以上、または、がんと診断され条件を満たした40歳以上の方で、介護が必要な状態であれば利用できます。

介護保険は、介護を必要とする65歳以上の高齢者、およびがんと診断され、回復の見込みがないと判断されたり、特定の病気によって介護が必要となった40歳以上の方に対して、必要な介護サービスを給付する制度です。

がんを患った方の在宅療養においても、介護の必要度に応じてサービスを受けることができます。

介護保険のサービスを利用するためには、まずは介護の必要度を判定するための審査を受ける必要があります(「要介護認定」と呼ばれます)。

また、要介護認定を受けたあとも、どのようなサービスをどのように利用するかのプラン(ケアプラン)を立てるなどのステップがあります。そのため、申請からサービスを利用できるようになるまでには、どうしてもある程度時間がかかります。入院中でも申請手続きを行うことができるため、ご自宅での療養をお考えであれば、早めに申請を行いましょう。

介護保険に関する申請窓口は、お住いの自治体(市区町村)の介護保険担当課や地域包括支援センターです。「地域包括支援センター」とは、地域住民の保健・福祉、医療、介護予防、権利擁護などについて、さまざまな機関と連携しながら継続的に支援を行う地域の相談窓口で、市区町村ごとに設置されています。

地域包括支援センターには、ケアマネジャー(介護支援専門員)、保健師、社会福祉士などの専門職が常駐しており、介護保険に関する相談はもちろん、在宅での生活全般について相談することができます。


執筆者渡邊 清高
公開日2021年7月1日
文書番号gw0102

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