呼吸を楽にする方法

呼吸を楽にする方法

Q.質問
在宅療養中の祖父が、最近「呼吸がしづらい」ともらすことがあり、不安です。咳や痰もあります。家でもできる息苦しさを和らげる方法はありますか? また、このまま家で過ごしていて大丈夫でしょうか。

A.答え
在宅でも呼吸を楽にするための工夫や方法があります。

呼吸しづらい、息苦しいなどの症状がみられるときは呼吸困難の可能性があります。呼吸困難は、肺が酸素を十分に取り込めないときなどに起こります。また、不安や精神的なストレスが強いときには、酸素を十分に取り込めているにもかかわらず息苦しさなどを感じることもあります。

そのようなときには、ベッドに横になっているよりも、体の向きを変えたり、枕やクッションを利用して上半身を起こした姿勢にするほうが、呼吸が楽になることもあります。 少し前かがみになるような感じでクッションを抱きかかえるように座るなど、ご家族は、ご本人が楽に呼吸できると感じる姿勢を見つけられるようサポートしましょう。

衣服はゆったりしたものや体を締め付けないものを選び、体を動かすときはゆっくり動かすことを心がけます。また、部屋の空気は定期的に入れ替えましょう。窓を開けて風を入れ、室温をやや低く保つ、うちわであおいで涼しく感じられるようにするなども、息苦しさを和らげる一助となります。

それでも息苦しさや息切れが続く場合には、早めに在宅支援チームに相談してください 。 医療用麻薬やステロイドを使ってつらさを軽減したり、咳や痰を抑える薬を使用することがあります。

そのほか、ご自宅に酸素吸入装置を設置することも可能です。息苦しさを和らげ、在宅支援チームのサポートを受けながら、引き続きご自宅で過ごすことができます。


執筆者渡邊 清高
公開日2021年7月1日
文書番号gw0125

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