尿閉時のカテーテルによる排尿管理

尿閉時のカテーテルによる排尿管理

Q.質問
3年前に大腸がんの手術をしました。最近、おしっこ(尿)の出がだんだん悪くなり、尿をするときに痛みを感じるようになりました。先週、まったく出なくなり、痛みがひどかったので救急に駆け込んだところ“尿閉”と診断され、尿道から膀胱にカテーテルという管を入れて尿を出してもらいました。現在、管を入れっぱなしの状態で家に帰っています。違和感が強く、身体を動かすと痛みもあるため、なるべく寝ています。今後どうなるのでしょうか?(60 代男性)

A.答え
退院後の尿閉(尿が全くでない状態)の治療としては、泌尿器の専門医と相談のうえ、おしっこの都度、尿道に自分で管を入れる自己導尿など、他の排尿方法への切り替えが可能な場合は、できるかぎり早期に留置カテーテルは抜いてもらうのが良いでしょう。

尿がまったく出なくなり(尿閉)、膀胱の痛み(膀胱痛)などの苦痛が強い場合には、カテーテルを通じて尿を排出することで苦痛を和らげます。その都度尿道に自分で管を入れる自己導尿と、膀胱にカテーテルを留置するバルーンカテーテルの2通りがあります。

尿閉は、男性にも女性にも起こる可能性がありますが、その原因のほとんどは前立腺肥大症であるため男性に多いです。

尿を出す(排尿)の際には、膀胱が収縮し膀胱の出口が開くことが必要なのですが、前立腺肥大により膀胱の出口が十分に開かなければ、膀胱は収縮しているにもかかわらず尿が出ないという状態になってしまいます。

前立腺肥大の他には、排尿をコントロールする神経の異常により膀胱や尿道の働きが障害され、尿閉となる場合もあります。これは神経因性膀胱と呼ばれ、直腸がんや子宮がんの手術の後に起こりやすいです。治療としては、自己で尿道に管を入れる自己導尿や、バルーンカテーテルという管を留置する排尿管理方法(参照:バルーンカテーテル(膀胱留置カテーテル))がとられます。

執筆者児玉 龍彦
公開日2022年3月22日
文書番号gw0180

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