担当医以外の在宅支援チーム

担当医以外の在宅支援チーム

Q.質問
今後、在宅での療養を始める予定です。在宅療養では、訪問診療をしてくれる医師以外にも、さまざまな職種の方が自宅に来てサポートしてくれると聞きました。具体的にはどのような方たちのお世話になることになるのでしょうか。

A.答え
医療・介護・福祉職など複数の専門家がチームとなって療養をサポートします。

がんを患った方がご自宅で療養するときには、医療・介護・福祉のさまざまな職種や組織の人たちがチーム(在宅支援チーム)を組み、協力してご本人・ご家族のケアやサポートを行うのが一般的です。

地域で訪問診療を行っている医師(在宅医)だけでなく、訪問看護師や薬剤師、リハビリテーションの専門家である理学療法士や言語聴覚士、作業療法士、またケアマネジャー(介護支援専門員)やホームヘルパー、福祉用具専門相談員など、実にさまざまな職種や組織の専門家のサポートを受けることができます。

地域によっては、がんの緩和ケアに専門的に取り組んでいる「在宅緩和ケアチーム」があり、多職種間で患者さんの情報を共有しながら、円滑で専門性の高いケアが提供されています。

また、療養されるご本人の状況によっては、ご本人やご家族の生活や心を支えるために、医療ソーシャルワーカー、心理士、宗教者、ボランティアなどの支援を受けられる場合もあります。実際に訪問する職種や訪問回数については、その時々の状況に応じて相談できますから、安心してください。

病院でたくさんの専門職者がチームとなって治療にあたっていたのと同じように、ご自宅の療養でもさまざまな支援者のサポートを受けることができるのです。

最初のうちはたくさんのスタッフが代わる代わる自宅を訪問してくることに戸惑うかもしれませんが、専門スタッフから適切なケアを受けたり、さまざまな相談に応じてもらうことで、少しずつなじんで、ご自宅でも安心して過ごせるようになっていくと思います。


執筆者渡邊 清高
公開日2021年7月1日
文書番号gw0105

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