本人が動けるうちにしておいたほうがよいこと
Q.質問
身体的には今はまだつらさはありませんが、病状が進行したり、痛みが強くなったりしたときは、意思表示が困難になると聞きます。今のうちにしておいたほうがよいことは何でしょうか。
A.答え
家族や在宅支援チームと今後の過ごし方について話し合っておきましょう。
在宅療養にあたっては、今後を見通し、どう過ごしていきたいか考えておくことがとても大切です。まずは、今後どのような症状が現れる可能性があるのか、体調が急変したときの対処法や連絡先などを、ご家族とともに確認しておきましょう。
事前の備えはいざというときの安心につながります。
また、治療方針などに具体的な希望がある場合は、文書にまとめたり、ご家族や在宅支援チームにご自身の意向を伝えておくことをお勧めします。あるいは具体的でなくても、「これだけはしてほしくない」ということがあれば、それを伝えておくだけでもよいと思います。
今、比較的元気な方でも、病状の進行によって、身体的な変化(たとえば、痛みが増したり、食事が摂りにくくなったり、立ち上がるときに介助が必要になったりするなど)が急速に進んでしまうことはありえます。
また、身体の衰弱に伴い、時にご自身の意思を明確に伝えることが難しくなっていくこともあります。どのような療養生活を送りたいのかについて、先送りせず話し合い、ご家族や在宅支援チームの間で共有しておくことが大切です。
療養生活を「自分らしく」過ごすための準備を、少しずつ進めていきましょう。
執筆者 | 渡邊 清高 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0119 |
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