残された家族のケア
Q.質問
母ががんで、家で死亡しました。医師や訪問看護師さんたちにお世話になり、苦しみもなく存分に生ききったという想い(達成感)なのですが、父がどうしても立ち直れない状態です。どのようにすればいいでしょうか。
A.答え
ご遺族の悲嘆に寄り添い、支えていくケア(グリーフケア:悲嘆のケア)を活用することができます。
家で精一杯の介護をして大切な人の死を看取ると、達成感で比較的早く元気と日常を取り戻される方がいます。
一方、喪失感と悔いでなかなか立ち直れずに日常を取り戻せないでいる方がいることは確かで「立ち直るのに2年かかりました」などというご遺族に会うこともあります。
「グリーフケア」ということを聞いたことがあるでしょうか。「グリーフ」とは「悲嘆」という意味です。死別後の時期にそっと寄り添い支援・ケアすることです。
最期の時期にいっしょに精一杯の支援をさせてもらった医師や訪問看護師、ケアマネジャーなどが、亡くなった後も訪問するとかお手紙を出すなどによって「グリーフケア」を行う場合があります。
また家族や友人の方々も押し付けにならない寄り添いなどを心がけることもグリーフケアになることがあります。「日本グリーフケア協会」があり、そこのアドバイスをもらうことも一つの方法でしょう。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0093 |
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