男性の排尿困難

男性の排尿困難

Q.質問
最近、急に尿の出が悪くなり、時にはしたいのになかなか出ず、困っています。同時に、夜中に3~4回は尿意を催して目が覚めてしまい、睡眠不足で困っています。どうしたらいいでしょうか?(60代男性)

A.答え
中高年の男性で尿の出が悪くなると、さまざまな方面に影響が出てきます。

夜間に頻回にお手洗いに行くと寝不足を招き、一日中だるい場合も増えてきて、心身ともにしんどくなります。また足下の見えづらい夜間に寝ぼけて歩くことは転倒や骨折の原因にもなります。

男性の場合、(1)前立腺が肥大して尿が出にくくなった方、(2)膀胱の残尿量が多く排尿後もすぐトイレに行きたくなる方、(3)不眠などで夜も緊張しやすい方、などが多いです。  

尿の問題は我慢してしまう方も多いのですが、尿の流れが悪い状態が続くと、膀胱がたえず“尿がしたい”という状態になります(過活動性膀胱)。前立腺の肥大を抑える薬、膀胱の緊張を抑える薬などがでてきていますので、早めに医師や看護師に相談してみましょう。  

夜間に頻回にお手洗いに行くこと(夜間頻尿)を改善するためには、泌尿器科で前立腺の大きさと、膀胱の残尿量を測り、正確な診断のもとに使う薬を決めてもらい、家でのケアをしっかり行うことが重要です。  

長期的には、尿閉(尿が出ない)状態を回避することも大事になります。前立腺肥大だけでなく、糖尿病や膀胱炎、脳梗塞や高血圧などの病気が関係する場合もあります。

薬によっては副作用で尿閉(尿が出ない)・排尿困難(尿が出にくい)を起こす可能性もありますので、お薬を貰った際に、医師や薬剤師に聞いてみることをお勧めします。

執筆者児玉 龍彦
公開日2022年3月22日
文書番号gw0176

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