訪問看護サービスにおける薬剤師の役割
Q.質問
薬局の薬剤師が家に薬を持ってきてくれて詳しい説明や相談にのってくれるのはありがたいですが、他にはどういう役割があるのですか。
A.答え
薬剤の専門家として、在宅医や訪問看護師とは違った視点でさまざまなアドバイスをしてくれます。
たとえば、次のようなことがあります。
<薬剤の残薬状況の確認>
気がついてみたら湿布薬がたくさん残っているとか、湿疹が治ったのにまだ軟膏が処方されていることに気が付くとか、薬剤の残りを確認します。
<保管状況の確認>
冷所保存が必要な座薬が室内に置かれたままの場合に、保管方法についてアドバイスしてくれます。
<市販薬との併用状況の確認>
市販薬と医師からの処方薬を併用している場合に、実際に見て、似た作用のものがないかとか、併用して問題がないかチェックしてくれます。
<服用方法の変更の提案>
内服が困難になったときに錠剤を粉砕したり、水薬に変更することを医師に提案してくれます。また体調を把握し医師に報告し薬剤の変更の提案などをすることもあります。
特に、進行したがんの場合はオピオイド(医療用麻薬)を使用することが多く、その量・頻度・使用法・副作用対策などについて病状の変化に沿って相談にのったり、医師と連携しながら対応しています。
また、在宅での点滴に必要な薬剤や注射薬を届けてくれるところもあります。膀胱留置カテーテルなどの医療器材も医師の処方に基づいて届けてくれるところもあります。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0071 |
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