訪問看護師の所属機関
Q.質問
家に来てくれて看護をしてくれる訪問看護という制度があるということは聞いたことがあるのですが、どこから訪問看護師さんがきてくれるのでしょうか。
A.答え
「訪問看護ステーション」や「病院・診療所」に所属しています。現在の日本の制度では、訪問看護師がいる「訪問看護事業所」は大きく分けて2か所です。
1)訪問看護ステーション
多くの訪問看護師は、「訪問看護ステーション」に所属しています。訪問看護ステーションは1992年にできた制度で、約30年の歴史があり、現在、全国に1万箇所余あります。
2)病院・診療所
病院や診療所、いわゆる医療機関に所属する看護師が訪問看護をすることがあります。病院や診療所に専門の部署(たとえば、訪問看護室、訪問看護係など)を設ける場合と、外来の看護師が担当することもあります。特に精神科疾患の場合などは、病院からの訪問看護が多いようです。
大学病院や公的病院からの訪問看護は多くなく、病院が独立した「訪問看護ステーション」を開設し、より専門的な訪問看護に取り組んでいるところが多いです。「どちらの訪問看護師がいいか」と聞かれることがありますが、答えは「何ともいえません」です。同じように「看護師」の資格を持っています。
訪問看護師を探し、選ぶときには、そのことよりも家からの距離やがんの患者さん・利用者さんへのがん看護についての考え方などを参考した方がいいでしょう。地域の評判も参考になります。
執筆者 | 宮崎 和加子 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0015 |
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