在宅療養時の食事介助方法

在宅療養時の食事介助方法

Q.質問
在宅で療養している夫は、自分で体を動かしにくくなってきており、食事にも介助が必要です。食もだいぶ細くなっていますが、ときどき「○○が食べたい」と言います。できるだけ食べさせてあげたいと思うのですが、どのようにしてあげるのがよいでしょうか。

A.答え
「食べたいものを少しずつ」がポイントです。

食べること、食べたいと思うことは意欲につながります。ご本人に食べる意思がある限り、安全に留意しながら無理のない範囲で食べさせてあげましょう。

以下に一般的な手順を記しますが、あくまで一例です。病状や体調によって適切な介助の仕方は変わってきます。在宅支援チームのスタッフに相談しながら、よりよい介助やケアの方法を探っていきましょう。

【用意するもの】
食べたがっている食品、器、スプーンやフォーク、ティッシュペーパーやタオル

【手 順】
(1)ベッドの背もたれを上げ、顔を横に向ける(誤嚥防止)。

(2)本人に示しながら、これから口の中に何を入れるのか伝える(声をかけるようにしましょう)。

(3)口を開けてもらい、食品を少量、スプーンなどに取って口の中に入れる。

(4)しっかり飲み込んだことを確認してから、2口目を入れる。

(5)最後に、口の中に食べかすが残っていないか確認する。

【ポイント】
本人の食べたいものを、少しずつ口に入れましょう。
咳き込んだり、むせたりする場合は無理に続けず、在宅支援チームに相談しましょう。
無理強いはせず、本人が食べたいものを、食べたい量だけ食べられるようにサポートしましょう。


執筆者渡邊 清高
公開日2021年7月1日
文書番号gw0130

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