在宅死は不審死扱いで解剖されたりしないのですか

在宅死は不審死扱いで解剖されたりしないのですか

Q.質問
1人暮らしで進行したがんを患っています。家でこのまま暮らして最期を迎えたいと思っています。在宅医の往診を受け、訪問看護サービスやヘルパーサービスも受けていて、ほとんど不安がない状態です。時々娘が来てくれます。亡くなった後のことも娘に頼んであります。ただ心配なのは、息を引き取った時に不審死扱いで警察に運ばれ解剖されるということはないでしょうか。

A.答え
在宅医がいれば、その心配はありません。

往診して診断をしてくれる‟かかりつけ医”がいなくて、家で死亡した場合は、不審死扱いで警察に届出をして、あとは警察の判断になります。死因を決定するために解剖がなされることもあります。

ただ、がんで死が予測されている場合に家で死亡した場合は、在宅医が往診をしてがんによる死亡ということが確認されれば「死亡診断書」を交付してくれます。これがあれば不審死扱いや警察への連絡はありません。

ですので、がんの在宅ケアを選んだときは、家で亡くなったとき死亡診断をしてくれる医師に最初から定期的に診てもらうことが大変重要です。

亡くなった時往診をしてくれない在宅医では死亡診断書は書けません。在宅医に確認しておく必要があるでしょう。

執筆者宮崎 和加子
公開日2021年7月1日
文書番号gw0083

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