在宅療養中でも旅行は可能ですか
Q.質問
家族旅行が趣味でしたが、がんを患い治療が始まってからは、遠くへ行くことができませんでした。しかし在宅療養となり、家族と接する時間が増えたなかで、やはりまた皆で旅行に行きたい気持ちが強くなりました。体力がだいぶ落ちてはいるのですが、動けるうちに行くことはできるでしょうか。
A.答え
「行きたい」というご本人の気持ちがあれば、実現可能なことが多いようです。
在宅療養は、その方の「生活」に重点を置き、人生の質を高めていくことが大きな目的です。ご本人に意欲がある限り、散歩や旅行、趣味などが続けられるようにサポートするのも在宅支援チーム(在宅療養を支える医療・介護・福祉の専門職チーム)の役割です。
チームのサポートを借りて、充実した家族との時間を過ごしていただきたいと思います。
身体の状況や移動の手段、滞在先の環境など、条件さえそろえば、日帰り旅行だけでなく宿泊を伴う旅行も可能ですから、「無理だろう」と諦めずに、ぜひ担当医や在宅医に相談してみてください。
日程が決まったら医師をはじめ在宅支援チームに伝え、どんなものを用意して出かければよいか、旅先で体調が悪くなったときどうしたらよいか、どこに連絡したらよいか、などについて確認しておきましょう。
外出は気分転換やストレスの軽減にも役立ちます。ご家族の素敵な思い出も増えますね。
執筆者 | 渡邊 清高 |
公開日 | 2021年7月1日 |
文書番号 | gw0112 |
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