死を見守っているときにできることは何ですか。具体例を教えてください

死を見守っているときにできることは何ですか。具体例を教えてください

Q.質問 
母はあと数日の命です。苦しみはなく穏やかに目をつむっている時間が多い状況です。
「食べたいものは?」と聞いても「何もない。もういいよ」というばかりです。声も出なくなってきて反応も少なくなってきました。何かしてあげたいのですが何をすればいいのでしょうか。 
A.答え
寄り添って本人が望むことをしてみましょう、聴覚は最期まで保たれると言われています。
お母さまの身になって「どんなことを望むだろうか」を考えてみたらどうでしょうか。
「何もしないでそっとしておいて」
「にぎやかな話でもして、笑わせて」
「昔話でもしましょう」
など、お母さまに合うと思うやり方で接してはどうでしょうか。

呼びかけても反応がないようにみえる状態(意識がない)でも、聴覚は最期まで残るといわれています。耳元で、お母さまが心地よいと思われる音楽を流すとか、微笑みたくなるようなお話や声かけを何度でもささやくなどをしてみてはどうでしょうか。

こんなことがありました。
家族「看護師さん、こんな時どうすればいいのでしょう」
訪問看護師「お母さまがお好きだった音楽は何ですか?」
家族「長男のバイオリンの演奏を聴くことかな。嬉しそうなんです」
訪問看護師「では、長男さん、生のバイオリン演奏をお聞かせしたらどうでしょう」
長男「ええっ、そうですか。では」
その後演奏したところ、反応がないと思ったお母さまが目をぱっちりと開け、涙を流し、家族みんなを見て、ゆっくりと頷きました。それが最後に目を開けた瞬間でした。
家族「たぶん、声を出す力もなかったのだと思いますが、みんなに最後にありがとうと頷いたのだと思います」

執筆者宮崎 和加子
公開日2021年7月1日
文書番号gw0086

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