スキンケア:弱酸性と保湿に注意

スキンケア:弱酸性と保湿に注意

Q.質問
在宅療養中の家族について、皮膚が荒れることが多く困っています。基本的なケアの仕方を教えてください。
A.答え
健康な皮膚は、弱酸性に保たれ、潤いを持ってバリアを作っています。

皮膚には弱酸性で生息している常在菌もいて、アルカリ性で増えやすい病原菌の増加を防いでいます。石鹸で洗っても健康な皮膚では、洗い流せば、すぐ弱酸性に回復します。

がんになって、栄養状態が悪化し、体力が落ちたり、免疫力が低下することがあります。トラブルを持った皮膚は、アルカリ性になると病原性を持った細菌が増えます。細菌が尿酸を含む尿からアンモニアを作り出すため、陰部が不潔になると荒れやすくなります。また、オムツが濡れたままですと皮膚が荒れます。またストーマ(人工肛門)などから腸のアルカリ性の液体が漏れると、やはり肌荒れが起きます。湿ったところが感染しないように、トラブルを持った皮膚では弱酸性の洗剤で、丁寧に洗って清潔に保ちましょう。

一方で、皮膚は乾き過ぎたり、刺激されすぎるとバリア機能を失います。これも皮膚が荒れる原因になります。皮膚が乾燥しやすい場合は、保湿剤を塗って保護します。日常的なスキンケアが大事です。

執筆者児玉 龍彦
公開日2022年8月18日
文書番号gw0213

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