在宅支援チームとの接し方

在宅支援チームとの接し方

Q.質問
在宅での療養を始めましたが、医療者やヘルパーさんが次々自宅を訪問してくる状況にまだ慣れることができず、緊張しています。どのように接すればよりよい関係を築けるでしょうか。

A.答え
サポートしてほしいこと、困っていることを具体的に伝えながら信頼関係を築いていきましょう。

がんを患った方がご自宅で療養するときには、医療・介護・福祉のさまざまな職種や組織の人たちがチーム(在宅支援チーム)を組み、協力してその方のケアやご家族のサポートを行うのが一般的です。とはいえ、お互いに初対面の相手ですから、ご自宅に多くのスタッフが訪ねてくる状況に、緊張するなというほうが難しいですね。

ご自宅での療養が始まると、いろいろな心配ごとや困りごと、疑問点などが出てくると思います。まずはそれらを忘れないよう、些細なことでも書きとめておき、スタッフが訪問してきた際に尋ねるようにしてみましょう。

何をサポートしてほしいのか、どんなことで困っているのかを具体的に伝え、在宅支援チームの経験や知恵、考え方とすり合わせながら一つずつ解決していく一連のやりとりの過程で信頼関係が生まれ、スタッフの訪問に慣れたり、より打ち解けた話ができるようになっていくはずです。

時には伝えたことがすぐには解決しないこともあるかもしませんが、ご本人やご家族が大切に思っていることは、誰に遠慮することなく、何度でもしっかり伝えてください。

在宅支援チームのスタッフは、ご本人とご家族の気持ちを汲み取ることをとても大事にしています。ご本人やご家族が在宅支援チームに心を開くことによって、ご自宅で過ごす時間はより豊かになり、安心して療養生活を送れるようになるはずです。

なお、在宅支援チームのスタッフはプロとして訪問するので、お客様のようにもてなしたり、事前に家の中を片付けたり、お茶を準備したりする必要はまったくありません。


執筆者渡邊 清高
公開日2021年7月1日
文書番号gw0106

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