気胸とは?原因とがん患者の在宅療養中の注意点

気胸とは?原因とがん患者の在宅療養中の注意点

Q.質問
急に息が苦しくなり、主治医から気胸と言われました。気胸になったらどうすればいいのですか?
A.答え
胸の中で、肺は膜につつまれています。この膜に穴が空いて肺の中の空気が漏れると、息を吸っても肺が広がらず、突然の痛みと息が苦しくなる症状が現れます。肺の穴が小さく軽度な場合は、一定の空気が漏れると止まり、安静で改善します。稀に肺から空気が漏れ続けると、肺が強く圧迫されて、非常に苦しくなる場合があります。

がんの療養中の方は、肺の腫瘍や転移の広がりで穴の開く場合もあり、その場合は主治医と相談して対応が必要です。

空気の溜まりが多い場合は、医療機関で麻酔して胸壁から管を入れ空気をゆっくり吸い出すか、手術して穴を塞がなくてはならない場合もあります。胸腔鏡というカメラで小さな傷から手術する場合もあります。

気胸が治ってもしばらくは飛行機に乗ることや過度な運動を控えることが必要な場合もあります。

執筆者児玉 龍彦
公開日2023年11月13日
文書番号gw0296

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