がん患者が家で療養中に呼吸困難になったときの対応は?

がん患者が家で療養中に呼吸困難になったときの対応は?

Q.質問
がんで療養中の父が、発作性に呼吸が苦しくなることがあったと言います。どのようなことを注意しておけばいいのでしょうか。
A.答え
がんを家での療養中に急に呼吸が苦しくなると、ご心配だと思います。
いくつかの要因があり、対応が異なりますので主治医とよく相談してください。
急に呼吸困難が起こる要因としては、気道が狭くなって空気が通りにくくなった場合、肺の袋が破れた気胸、エコノミー症候群などで体のどこかにできた血栓が移動して肺の血管が詰まった場合、不整脈や心不全などの循環器の病気などがあります。そのほか、気管支喘息により息が苦しい場合も多いです。
気道にものが詰まった場合は、「誤嚥(ごえん)による窒息への対応」を参考にしてください。
がんの療養中に気胸が起きる可能性があります。「気胸とは?原因とがん患者の在宅療養中の注意点」を参照してください。

主治医への相談が間に合わない急激な呼吸困難は生命に関わる場合もあり、救急車を呼ぶ、または、救急車を呼ぶかの判断を救急安心センター電話「#7119」で相談してください。 

執筆者児玉 龍彦
公開日2023年11月13日
文書番号gw0293

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