がん患者の喘息症状:どのように対応すべきか

がん患者の喘息症状:どのように対応すべきか

Q.質問
息がヒューヒューいう音がして咳き込むと苦しく、主治医から喘息と言われました。喘息とはどのような状態を指し、どう対応するのが基本ですか?
A.答え
息が通る気道に狭いところがあると、呼吸をするのに圧をかけるため、主に息を吐く時にヒューヒュー、ゼーゼーという音がするようになり、苦しくなります。このように気管支が収縮し、息をしようと筋肉を使って圧をかけ、そこへ咳き込むとさらに刺激が増し、発作を起こします。この状態を喘息と言います。

アレルギーや炎症反応で喘息が引き起こされると、気管支の分泌物も増え、たんが詰まった状態になり、重積発作という危険な状態になることもあります。
夜間や早朝は、喘息で咳を繰り返して辛い場合がよくあります。咳が長引き繰り返す場合は、刺激に対して咳が出やすくなっている可能性があります。
またがんの療養中では、腫瘍の広がりや治療の副作用なども原因になります。主治医に相談して、原因ごとの治療を受けてください。

喘息と診断されていると急な変化に備えて薬を処方される場合もあり、主治医とよく相談する必要があります。予防薬や吸入する薬が処方され、発作時には自分で薬を吸入するように指導される場合もあります。

喘息による呼吸困難が急に悪化する場合は、急いで医療機関や訪問診療で治療します。

執筆者児玉 龍彦
公開日2023年11月13日
文書番号gw0306

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