がん患者とタバコ:治療の質を高めるための考え方

がん患者とタバコ:治療の質を高めるための考え方

Q.質問
がんの療養中です。禁煙した方がいいでしょうか
A.答え
タバコは遺伝子を変異させ、肺だけでなく全身のいろいろな臓器で、がんになる確率を増加させます。刺激により咳が増え、気管支に慢性の炎症が起こり、しだいに肺が壊れて無気肺になって呼吸困難となっていくなど、療養を困難にします。また周りの人にも受動喫煙や肺気腫を起こす可能性があります。

がんの療養を始めたら、タバコを吸っていた人も禁煙できれば、呼吸機能を保ちやすくなり、咳やたんが減るなど、生活の快適さが増す可能性があります。禁煙することでより安全に治療ができ、また効果が高いことも知られています。

タバコに含まれるニコチンには依存性があり、禁煙すると血液中のニコチン濃度が下がり、不快感を覚えると考えられています。依存度が高い人は、体内からニコチンが抜けていく時、特に不快な症状が出やすいです。ピークは2、3日目くらいが多く、禁煙開始後1週間程度で消失する傾向もあります。依存度が高い人は、主治医と相談してニコチンガムやパッチを用いることで不快感を抑え、禁煙を持続しやすくできます。

禁煙を続けるためには、自己管理が大事です。

人生の生き方として、がんになってしまったとしても吸いたいタバコを一服と考えるか、禁煙する方がいいか、いろいろな考え方での判断があります。

呼吸器学会のウェブサイトに禁煙のプランを成功に導くための方法が検討されています。

執筆者児玉 龍彦
公開日2023年11月13日
文書番号gw0310

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