胸部手術後の痛みと息苦しさの原因と対処法は?
Q.質問
胸部の手術をしてから痛みがあって息が苦しいです。どうしたらいいでしょうか。
A.答え
呼吸困難には、胸の骨や筋肉を動かすことで起こる痛みを原因となり、深い息ができないことがあります。特に多いのは肺の手術後で、長引く場合には1年以上続くこともあります。痛みは手術の傷口近くの場合もあれば、肋骨に沿って長く続く場合もあります。
肺を大きく切る外科手術を避け、胸腔鏡などを用いた小さな傷での手術により、こうした副作用を減らすことができます。
また肺の手術だけでなく、腹部の手術でも横隔膜の動きで痛みの出る場合もあり、そのため呼吸がしにくくなる場合があります。
また肺の腫瘍や肺やリンパ節や縦隔に広がった腫瘍が神経を刺激して、呼吸しにくい場合もあります。肋骨など骨に腫瘍が転移し、痛みを伴う場合もあります。こうした場合は腫瘍に対する治療が考えられます。
痛み自体については内服薬やペインクリニックで神経ブロックなどを行う場合もありますので、我慢せずに主治医に相談してください。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2023年11月13日 |
文書番号 | gw0295 |
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