胃がんで胃切除後、お腹が張って苦しい(小胃症状)
Q.質問
胃がんで胃を切除した後、少しでも食べ過ぎるとお腹が張って大変苦しい思いをします。時には嘔吐してしまいます。どうしたらいいでしょうか?
A.答え
胃がんで胃を大きく切除すると、胃が小さくなっているので、一度に食べられる量が少なくなります。そのため食事をちょっととっただけで満腹感を感じてしまいます。ある程度、食べてしまうとみぞおちのあたりが膨らんだように感じ、ムカムカしてしまいます。(小胃症状)。
一度に食べられる量が減りますので、それに合わせることが大切です。同時に消化も悪くなりますので、ゆっくり噛んで食べることが大事になります。早食いは気分が悪くなりやすく禁物です。
また、摂取カロリーが減ると、筋力が落ち、体力が落ちるという悪循環におちいってしまいます。ある期間、食事回数や、間食を増やして栄養分を取ることが大事です。慣れてくれば1日3回の食事に戻れることも多いです。
食事も最初は、柔らかく、飲み込みやすくします。消化器に負担をかけないように、油を控え、茹でる、煮る、蒸すといった調理法がおすすめです。
アルコールやコーヒー、刺激性のあるものも手術後の早い時期は控えたほうが良いでしょう。
手術後、時間がたって食事をすることに慣れてきたら、食事を楽しんで、いろいろなものを食べてみることも大事です。慌てずに、様子を見ながら、まわりの人とも相談して、ゆっくり食べられる材料を増やしていくと良いでしょう。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2021年12月21日 |
文書番号 | gw0163 |
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