パルスオキシメーターって何?血液中の酸素を測る装置について
Q.質問
血液の中の酸素が足りないかパルスオキシメーターで測れると聞きました。どのような装置ですか。
A.答え
血液中の酸素がたりないかどうか簡易に測れるのが、パルスオキシメーターです。酸素が足りなくなるときの主な症状は「息切れ(呼吸困難感)です。軽症の場合は坂道や階段でのみ息切れ(労作時呼吸困難)を自覚します。重症になると身の回りのことをするだけで息切れを感じて、日常生活が困難になる(日本呼吸器学会のホームページから)」とされています。
パルスオキシメーターは、皮膚を通して血液のヘモグロビンの酸素飽和度を調べる装置です。肺から取り込まれた酸素は、血液中のヘモグロビンと結合して運ばれます。ヘモグロビンと酸素がどの程度結合しているかは、赤い光を当ててどの程度その光が吸収されるかの比率で測ることができます。パルスオキシメーターは同時に血管の拍動も見ることで、脈拍数も測定できます。
購入する場合、厚生労働省の認証を受けた装置が安心です。
最近、アップルウォッチで、血中酸素ウェルネスアプリをダウンロードして使うと手首の血管の酸素飽和度を測定でき、使っている方も多いです。ただし、アップルウォッチは認証を受けておらず、医療目的ではなく、フィットネスや健康増進の目的に使う機器となっています。
パルスオキシメーターは装置ごとに使い方が異なるので、説明書をよく読んで注意してください。一般的には、手の指を挟んで、赤い光を当て、酸素の飽和度を測ります。測定器がずれないよう、また爪にマニキュアをつけないように注意してください。20秒ほど測定し、落ち着いた数字を見て判断してください。
正常値は96%から99%です。普段より3~4%以上低下したら医療者に相談してください。90%以下になると一般的には呼吸不全と考えられますが、普段との変化や本人の症状を併せて検討する必要があります。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2023年11月13日 |
文書番号 | gw0294 |
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