下着とオムツやパッドが進歩しています

下着とオムツやパッドが進歩しています

Q.質問
家での排泄ケアに使うオムツやパッドの上手な使い方を教えてください。

A.答え
尿意や便意がわかりにくかったり、漏れを起こしたりする場合には、オムツを使います。オムツにはテープ式オムツ、パンツ式オムツや下着のアウター、それにパッドと呼ばれるインナーがあります。
吸収するスピードや量、サイズ、価格、介護の状況から選びます。アウターの内側にパッドを一枚入れることになります。パッドはかぶれにくい、臭いの出にくい素材のものが増えています。枚数を重ねると製品によってはかえってずれて漏れが生じたり、や防臭効果が薄れたりする場合があるので注意しましょう。

また外出や咳などでいきんだときなど一時的な漏れなどに備える場合は、比較的目立たない薄いパッドが便利です。

寝たきりや高齢の方の療養などで長期に使う場合にはオムツ交換が大事です。家族や介助に関わる人がよく相談して、交換の時に同じ枚数を、同じように交換できるようにしておきましょう。

シーツを汚さないように、ビニールや敷パッドを敷いてオムツを交換します。交換するときに療養中のご本人に膀胱炎などが起こらないように、使ったオムツやパッドを捨てたあと、新しいオムツやパッドは手袋を変えて無菌的に扱うよう注意が必要です。オムツの立体ギャザーを内側にセットし、女性の場合は尿道口にあうように山折りに、男性の場合は陰茎を包み込むように谷折りにします。

高齢者が長期間使うような場合には、皮膚のかぶれや感染なども起こしやすく、1日1回、皮膚を洗うことが基本となります。スキンケアでは洗浄・保湿・保護が目的になります。

また、オムツの様子を見て、尿の量が極端に減ったり血液が入っていたり、便の色が黒や緑や白く変わったり、水のように無色の場合は、医師や看護師に伝えてください。

なお、オムツを捨てるときは臭いが漏れないように、ビニール袋に入れるときに新聞紙などに包むと臭いが漏れにくいです。オムツを捨てるための消臭機能付きの袋や、臭いの漏れにくい廃棄用の容器も販売されています。

執筆者児玉 龍彦
公開日2022年5月25日
文書番号gw0189

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