重粒子線治療はどこで受けられますか?
Q.質問
重粒子線治療なら負担が少なく、仕事を続けながら治療できる可能性があると聞きました。重粒子線の治療ができる施設はどこにあるのでしょうか。(60歳 男性)
A.答え
重粒子線治療は、加速器(シンクロトロン)と呼ばれる大きな装置が必要で、千葉県にある国の研究機関、放射線医学総合研究所(現在は量子科学技術研究開発機構)の付属であるQST病院で開発されました。現在は、そのほか、山形、群馬、神奈川、大阪、兵庫、佐賀にあり、全国7か所の施設で治療が可能です。世界でも15か所でその約半分が日本の施設です。
重粒子線治療の適応はがんの種類によって異なります。まず、あなたの病気に重粒子線の治療が有効か、専門家に相談することが必要です。その後、事前の相談、検査、一人ひとりに専用の固定の装具を作ることなどが必要となります。照射も1回で済む場合もあれば、4回、8回、12回、16回など、疾患により異なります。照射は通院でも可能ですが、重粒子線治療施設が離れた地域の方は、交通機関や宿泊のことを考える必要もあります。仕事を続けながら治療の場合はこうしたことも考えてご相談ください。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2022年11月10日 |
文書番号 | gw0216 |
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