うつ手がないと言われた時の遺伝子パネル検査

うつ手がないと言われた時の遺伝子パネル検査

Q.質問
進行がんでうつ手がないと言われた後で、がんの遺伝子の検査をする意味はあるのでしょうか?
A.答え
進行がんで有効な治療手段がないと言われてご心配なことと思います。

がんは遺伝子が変異することがきっかけで起こる病気です。こうした場合に、なるべく多くのがんの遺伝子の変化を調べることで、一人ひとりのがんの性質に応じて効果が期待できる治療薬を探すことができるようになってきました。

がんの遺伝子パネル検査は、がんの細胞や組織を用いて、数百種類の遺伝子の変化(変異やバリアントといいます)をまとめて調べます。効果が期待できる薬剤が見つかる可能性がある一方、遺伝子パネル検査の実施により、何らかの薬剤が使用できる可能性は7%程度と報告されており、決して高いとは言えない状況です。治療が難しいがんや、再発や転移のある進行がんでも、効果が期待できる薬が使えるかどうか、開発中で臨床試験や治験に参加することができるかどうか明らかになる可能性があります。また、特定の薬について、有効性を検討するため一つまたは比較的少数の遺伝子の変異やバリアントを調べるコンパニオン検査・診断(→がん治療薬のコンパニオン検査・診断)というものもあります。

ゲノム医療では、新しい薬を探すだけでなく、他の臓器のがんで用いられている薬や、複数の薬の組み合わせで効く可能性があるかなども検討して治療法が推奨されることもあります。一方で、こうした薬の使用については、公的医療保険が適用されない場合があり、臨床試験に参加することが必要なことがあります。

がんの種類や、これまでの治療の内容や効果などにより、遺伝子パネル検査を受けることのメリットが大きいか、小さいか判断が分かれる場合もあります。検査に興味を持たれたら、主治医に相談されるか、地域のがん相談支援センターに問い合わせ、がん遺伝子パネル検査を受けることができる医療機関の専門家の相談を受けてみてはいかがでしょうか。

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執筆者児玉 龍彦
公開日2023年1月1日
文書番号gw0225

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