介護の人がストーマ交換できますか?
Q.質問
介護の人がストーマ装具を交換していいのでしょうか?
A.答え
ストーマ(人工肛門、人工膀胱など)をつけている人の数は大腸がんなどの増加で10万人を超え20万人近いという推計もあり、そのうち70歳以上の高齢者が6割を超えています。ストーマ装具は、漏れないように皮膚に貼り付ける部分と、排泄物(便またか尿)を受け止める袋からなっています。本人または介護の人が溜まった排泄物を捨て、袋を交換することになります。訪問介護の人にも日常的な業務となっています。
一方、定期的に貼り付いている装具を皮膚からはがし、新しい装具を貼ることについては、皮膚やストーマの状態によっては、かぶれていないか、感染ではないか、判断に困る場合もあります。医師の指導のもとに看護師が処置する必要のある場合もあります。
2011年から厚生労働省の指示で、「ストーマの交換は原則として医療行為でなく、教育を受けた介護職が行ってもいいが、様子が変わって変化があると思われる時は医療職と相談できる体制がとれる」ことが必要とされています。
調査では、介護職でストーマ装具を交換したことのある人が5割を超えており、介護福祉士への教育や実習でのストーマ管理の知識と経験が大事になっています。また、介護の方に交換をお願いしている場合でも、定期的に病院のストーマ外来で専門家のチェックは受けるようにしましょう。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2022年5月26日 |
文書番号 | gw0201 |
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