「死亡した」という判断はどのように行えばいいですか

「死亡した」という判断はどのように行えばいいですか

Q.質問
これまで家族でがんの父の最期を家で看取ろうと頑張ってきました。父は苦痛なく自分なりの最期の生活を送ることができました。いよいよあと一日以内だろうと医師に言われました。毎日訪問してくれている訪問看護師さんから「呼吸が止まったら連絡ください」と言われました。何だか心配なのですが…。

A.答え
呼吸をしなくなることがサインといえます。

こんなことがありました。95歳の父親の最期を見守っていた息子さんが、こうおっしゃるのです。

「顎を使ってパクパクするような呼吸をしていたのですが、だんだん静かになり一度呼吸が止まったんです。ああこれで最後かなと思って、父に「親父、これまでありがとう!大好きだよ!」と比較的大きな声で声をかけたんです。そしたら父の目から涙がこぼれ落ちた…。その後、2度大きな呼吸をして、そのまま呼吸をしなくなったんです。父と最後にいい時間を持てました」と。

最期の一息を看取るのはなかなか勇気がいることですが、在宅での最期の一息の看取り方は様々です。

在宅医訪問看護師が付き添って看取ることは多くないと思います。家族・友人など身近な方々が最後の一息を看取ることが多いです。

ただ、一人暮らしや家族が外出した時などに、誰にも見守られずに息を引き取ることもあります。それはそれでその方の選択・覚悟・運命ですので、良し悪しと周りがいうことではないでしょう。

人間は必ず死亡するわけですので、死は当たり前であり自然なことではないでしょうか。息を引き取った後、医師や訪問看護師がその確認をし、その後の対応をします。

執筆者宮崎 和加子
公開日2021年7月1日
文書番号gw0087

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