がん患者の痛み緩和:オピオイド貼り薬の適切な使用法
Q.質問
オピオイド系鎮痛薬の貼り薬はどのような場合に使いますか
A.答え
飲み薬が吸収されにくい場合や、食事や水分を取りにくい場合に、オピオイド(医療用麻薬、以下オピオイド)の貼り薬が使われます。貼り薬といっても、貼った場所ではなく、オピオイドの成分が皮膚から吸収されて脳や神経で効きます。貼り薬だと消化器の副作用が出にくい場合もあります。
製剤には1日で吸収されるものと3日で吸収されるものがあり、量もいろいろあります。お風呂に入ったりすると体温があがり吸収されやすくなったり、剥がれやすくなることもあるため、1日で吸収されるタイプを入浴にあわせ貼り替えることが多いです。
また貼り薬で長く効く製剤は、効き過ぎて副作用が起こった場合に、すぐにオピオイドの濃度をさげられないといった問題も起こることがあります。過量にならないように注意も必要です。
主治医とよく相談するようにしましょう。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2024年2月13日 |
文書番号 | gw0319 |
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