オピオイド系鎮痛薬を使用しても寿命は短くならない
Q.質問
オピオイドを痛み止めに使うことで寿命が短くなることはないのでしょうか?
A.答え
オピオイド系鎮痛薬(医療用麻薬、以下オピオイドと略す)には、「眠くなる」「便秘になる」「吐き気がする」といった副作用があります。誤って大量にオピオイドを摂取すると、眠くなるだけでなく、麻酔が強くかかりすぎ、呼吸が止まってしまうことがあります。その場合は「ナロキソン」というオピオイドの作用をブロックする注射薬を救急で使います。このような事例から以前はオピオイドを使うとかえって寿命を短くしないかと、心配される方もいました。現在では、臨床のデータから、オピオイドを痛み止めに使っても、寿命が短くならないことが確認されています。またオピオイドには種類と使い方があり、医師の指導で使えば中毒になりませんし、 副作用を抑えて痛みをコントロールする方法も進歩しています。
オピオイドの使用方法については主治医の方とよく相談してください。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2024年2月13日 |
文書番号 | gw0314 |
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