抗がん剤の自宅保管:安全な管理と注意点
Q.質問
抗がん剤は他の薬と保管方法が違うのでしょうか。自宅で薬を保管する際、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。
A.答え
子どもなどの手が届かないところに保管しましょう。また、高温多湿を避け、冷暗所で保管しましょう。
抗がん剤や、がん治療に使われるその他の薬剤(医療用麻薬など)は、他の人が誤って使用してしまうと健康に害を及ぼす可能性がありますので、他の人が触れない場所や、手が届かない場所に保管しましょう。特に子どもは誤って触れたり、口に入れたりするおそれがありますので、子どもの手が届かない高さを保管場所にすることが大切です。また、室内でイヌやネコなどのペットを飼っている場合にも注意が必要です。
家庭内では薬の保管場所が決まっていることが多いと思いますが、他の薬と同じ場所で保管してしまうと、誤って使用してしまう可能性が高まるので、別の場所に保管するほうがよいでしょう。その際、同居する家族には、抗がん剤を保管していること、保管場所と種類を示しておくことも大切です。
保管場所の状態にも留意が必要です。高温多湿となる場所を避け、冷暗所に保管してください。そのほかに、保管の方法に指示がある場合には、それに従って安全に管理するようにしましょう。
余った薬剤は手元に残しておかず、担当医や薬剤師に伝え、速やかに返却しましょう。
ご家族や支援者が薬の管理を行う場合にも、保管場所や管理方法、服薬方法を確認しておくようにしましょう。
執筆者 | 渡邊 清高 |
公開日 | 2023年6月5日 |
文書番号 | gw0265 |
【関連記事】
【関連キーワード】
#抗がん剤 #保管場所 #余った薬 #残薬 #薬の保管