抗がん剤治療中の食事:生もの(刺身など)は食べても大丈夫?
Q.質問
お刺身や果物が好物なのですが、抗がん剤治療中は生ものを控えなければならないのでしょうか。また、そのほかに食事の際に気をつけなければならないことはありますか。
A.答え
担当医から指示がなければ、食生活を大幅に変更する必要はありません。
担当医や看護師から「加熱処理したものを食べてください(生ものを控えてください)」などの説明がないなら、治療中であっても刺身や果物などの生ものを食べることは問題ありません。
治療中の食事では、何かを制限することよりも、治療をしっかり受けていけるように、食べられるものを食べて、できるだけ体力を落とさないようにすることのほうが大切です。特段の指示がなければ、食べたいもの・食べられるものを、食べやすいように食べる、ということで大丈夫です。
治療中は、抗がん剤の副作用で、食欲が落ちたり、口内炎などのために食べるのが億劫になったりといったことが起こりえます。どのような食事を摂ればよいか、摂りやすいかなど、通院時に担当医や管理栄養士に相談することができます。
また、ご本人を心配する気持ちから、ご家族や周囲の人は「もっと食べてほしい」と食事を勧めることもあると思いますが、その思いが、ご本人にとってかえってプレッシャーになり、食事がつらくなってしまうことがあります。「食べられるものを、食べられるときに、食べやすいように食べる」「食事は楽しく」を基本にサポートしていきましょう。
執筆者 | 渡邊 清高 |
公開日 | 2023年6月5日 |
文書番号 | gw0263 |
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