抗がん剤治療中の排せつ物取り扱い：安全な方法と注意点

排せつ物の中にも抗がん剤の成分が含まれるそうですが、排せつのときはどのようなことに注意すればよいでしょうか。また、触れてしまったらどうしたらよいでしょうか。

投与中や投与後数日間は体内に抗がん剤が残っています。過度に心配することはありませんが、排せつ物に触れることのないように気をつけ、触れたときは石鹸でしっかり洗いましょう。

抗がん剤による治療中や治療後数日間は体内に抗がん剤の成分が残っています。これらの抗がん剤の一部は、排尿や排便によって体の外に出されます。過度に心配する必要はありませんが、できる限り排せつ物に触れないように気をつける必要があります。

排尿・排便の際、まずは飛び散りを防ぎましょう。できれば洋式トイレを使用しましょう。男性の場合、排尿するときも便座に座りましょう。もし、尿が飛び散ってしまったり、こぼれたりした場合は、トイレットペーパーでしっかり拭き取り、トイレに流しましょう。排せつ後、水を流すときも便器のふたを下ろしましょう。トイレの後はしっかり手を洗うことが大切です。

衣服や寝具などが排せつ物で汚れてしまった場合、使い捨て手袋などを使って汚物を取り除いた後、他の洗濯物とは一緒にせず、汚れたものだけで洗濯するようにしましょう。その際、普通の洗濯機を使用しても問題ありません。一度洗ったら、その後は他の洗濯物と一緒に洗っても構いません。

おむつやストーマは一般ごみとして廃棄できます。ただし、漏れないようにビニール袋を二重にするなど配慮しましょう。処理するときは使い捨て手袋を着用しましょう。

処理する際に皮膚に排せつ物が付いたら、水で洗い流し、石鹸で洗うようにしましょう。

【関連記事】

【関連キーワード】