死前喘鳴を理解する:肺がん患者の家族のためのガイド

死前喘鳴を理解する:肺がん患者の家族のためのガイド

Q.質問
自宅で亡くなることを希望した母が肺がんで危篤となり、息をするたびに、ぜろぜろと音がして息が苦しいのではと心配です。訪問医からは「死前喘鳴(しぜんぜんめい)」と言われました。これはどういう状態でしょうか?
A.答え
お母様がご自宅で危篤ということでご不安だと思います。
「死前喘鳴」とは、死が近づいた際に、のどに分泌物がたまって呼吸するたびに音がする状態です。息が苦しいように見えるかもしれませんが、実際には息が詰まることはありません。これは亡くなる前の2日ほどから現れる現象で、本人は苦痛を感じていないと考えられています。

家族や付き添いの方には心配になるかもしれませんが、全身の状態が厳しく、日本緩和医療学会のガイドラインでは痰の吸引などは本人の苦痛が増す恐れがあるため、推奨されていません。
在宅で過ごすときの変化で、喘鳴の音を聞くことで不安になるかもしれません。在宅医や看護スタッフなどにあらかじめ、今後の状態の変化の見通しについて聞いておくとよいでしょう。

安らかに亡くなられるよう、穏やかに見守ることも考えられます。

執筆者児玉 龍彦
公開日2023年10月6日
文書番号gw0276

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