進行期肺がん患者が家で安らかに最期を迎えるために知っておくべきこと
Q.質問
私は進行した肺がんで治療が難しいと判断され、家で最期の時を迎えたいと考えています。呼吸困難が起きても、人工呼吸器を使わず、苦痛を和らげてほしいと思っています。この希望をどのように伝えるべきでしょうか?
A.答え
進行期の肺がんで治療が難しく、家で穏やかに最期を迎えたいという希望がある場合、呼吸困難や痛みなどの苦痛を軽減することが望ましいと思われます。
日本緩和医療学会のガイドラインでは、全身状態が悪化し、利用できるあらゆる緩和ケアを十分に行っても緩和できないと考えられる苦痛に対して、苦痛緩和のための鎮静薬を併用する可能性もあるとしています。
こうした判断は本人の意思が尊重されますが、病状が悪化すると意思が伝えにくくなるので、悪化する前に意思をエンディングノートのようなものを使って記載しておくなど、書面にしたり、主治医や家族・周りの方にしっかり伝えておくことが大切です。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2023年10月6日 |
文書番号 | gw0277 |
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