肺がんと息苦しさの緩和: オピオイド(医療用麻薬)の役割と注意点

肺がんと息苦しさの緩和: オピオイド(医療用麻薬)の役割と注意点

Q.質問
家族が肺がんでかなり息が苦しそうなのですが、オピオイド(医療用麻薬)が息苦しさの緩和に効果があると聞きました。メリットとデメリットを教えてください。
A.答え
ご家族が息苦しそうにしているのを見ているのは、とてもご心配なことと思います。
息苦しさはさまざまな要因が関係しており、心理的な不安もその原因となるため、主治医とよく相談してください。

肺がんに伴う呼吸困難に対して、医療用麻薬(オピオイド)は呼吸困難を和らげる効果があり、痛みを和らげて呼吸しやすくする働きもあります。

一方、オピオイドには便秘、吐き気、眠気といった副作用があります。
オピオイドを使用する場合は、主治医と相談し、家族や看護師、薬剤師、介護者と協力して、適切な量と時間・回数で管理することが重要です。オピオイドを使うことをおそれる必要はなく、周りの人がサポートし、患者さんの希望を尊重しながら息苦しさに対処することができるようになってきています。

オピオイドについては次の項目を参照してください。

執筆者児玉 龍彦
公開日2023年10月6日
文書番号gw0282

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