進行した肺がん:治療法を選ぶための情報とサポート
Q.質問
75歳の母が咳で病院に行ったところ、進行した肺がんと診断されました。医師からいくつか治療法を示され「治療法を選んで」と言われましたが、どう選べばいいでしょうか?
A.答え
お母さんの状況は心配だと思います。
肺がんの主な治療法には3大治療として手術療法、放射線療法、薬物療法が挙げられます。それらに加えて、体の痛みや心のつらさなどを和らげる方法として緩和ケアが、がんと診断されたときから取り組まれています。薬物療法において、肺がんの診断のときに行われる病理検査・病理診断のときに採取した組織を用いて、効果が期待できる薬を遺伝子検査で選ぶ方法も普及しつつあります。
治療法を選ぶ際には、がんのタイプ、がんの進行度(病期:ステージ)、日常生活の制限の程度(パフォーマンスステータス)が参考になります。一般的には、ステージが進むにつれ、治療法の選択肢が変わります。また、手術療法、放射線療法、薬物療法を組み合わせることもあります。
治療法の選択には患者の希望が重視されます。入院しての治療か通院しながらの治療かも選べることもあります。
ご本人が納得して治療を選べるように、家族や周りの人が、医師・看護師などの医療スタッフ、介護や福祉関係者など地域のサポートを受けながら、過ごせるようにするとよいでしょう。
選び方について日本肺癌学会の患者さんのための肺がんガイドブックの下記の項目が参考になります
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2023年10月6日 |
文書番号 | gw0270 |
【関連記事】
【関連キーワード】
#肺がん #治療選択 #緩和ケア #薬物療法 #遺伝子検査 #パフォーマンスステータス