肺がん患者の自宅療養:訪問医・看護・介護サービスの見つけ方
Q.質問
私は肺がんで入院していますが、もうすぐ退院して自宅で療養を始めることになりそうです。訪問医や訪問看護・介護サービスはどのように見つけることができますか?
A.答え
退院が近づいていると心配事がたくさんあると思います。入院中に主治医や看護師と相談し、準備を進めましょう。肺がんの経過においては病状や治療の影響によって呼吸機能が変化することが多く、自宅療養中に誤嚥や肺炎が起こると急激に状態が悪化することがあります。息苦しい、呼吸ができなくなるかもしれないという不安はとてもつらいものです。通院が難しい場合は、自宅で訪問診療を受けることができます。
退院の見通しが決まったら、病院の医療連携部門と相談して訪問診療や訪問看護・介護サービスの方針を定め、診療計画を立て、訪問診療を受けることができます。介護が必要な場合は、ケアマネジャーに相談して訪問診療を紹介してもらえます。また、訪問看護ステーションもアドバイスを提供してくれます。
必要に応じて、24時間訪問診療や訪問看護が可能な「在宅療養支援診療所」や「在宅療養支援病院」を利用できます。2019年時点で全国に1万4千ヶ所以上あります。さらに困ったときには、地域のがん相談支援センターがさまざまな相談に対応してくれます。
歯科の訪問診療も増えておりますし、自宅で過ごす方向けの訪問薬剤管理を行う薬局も増えています。
執筆者 | 児玉 龍彦 |
公開日 | 2023年10月6日 |
文書番号 | gw0278 |
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